私が学んだ医学生として学んだ大学は地方でした。
「エリートを目指すなら、絶対に都内を離れるべきでない」という信条の父とは進学に関してかなり対立しました。
確かに国内で最も偏差値が高い大学の学部は、東京大学の医学部ですから、せっかくなら東大を卒業することを望んでいたようです。
そんな父の願いとは裏腹に私が選んだ大学は富山大学。
富山県は薬と縁の深い土地でもあり、そんな場所にある富山大学は私にとってあこがれの大学だったからです。
静かな地方で集中し研究に没頭したいと思いました。
父説得~富山での暮らし
父は一人暮らしをすることも心配だったようで、私を何度も説得しようとしてきました。
しかし、富山大学の明るいキャンパスや大学周辺の学生マンションの様子を見せたら、何も言えなくなってしましました。
富山大学は私が一番関わりたかった漢方薬の研究で最先端を走っており、漢方薬の歴史が集められた「和漢医学総合研究所の民族薬物資料館」があります。
富山大学周辺の学生マンションは、立地・家賃・セキュリティー設備・サービスどれをとってもメリットばかりで、管理人さんが常駐し、部屋には家具までついているところでした。
参考:富山大学学生マンション
富山市内は飲食店やスーパーなどが程よく軒を連ねており、とても住みやすい街でした。
それとともに、壮大な北アルプスの山脈が見渡せ、魚の豊富な富山湾に隣接しているとても自然豊な土地です。
利便性と自然に囲まれた利便性のよい富山市内は、学生生活を過ごすのにとても適した環境でした。
また、地域のかたとのつながりも強く、アットホームな一面も地方の大学ならではだと思います。
本当にのびのびと生活しながら学習に励むことができる私にピッタリの大学でした。
そんなこんなで逆に私が父を説得することに成功し、富山大学の薬学部へ進学することになりました。
ただし4年という条件で…。
富山大学で学んで
「薬学科」は6年制のため、私は4年制の「創薬科学科」で薬の開発に関わる研究者・技術者として、将来活躍するため活動してきました。
その時に薬学英語も学んだので、即戦力が求められる現在の仕事にしっかりと役だっていると感じます。
ただし「創薬科学科」では薬剤師国家試験の受験資格が通常もらえないため、現在では許可されてていないのですが、その時可能だった特例措置でかろうじて受験資格を与えられたことに関しては苦労しました。
以前こんなご質問を受けました
現在製薬会社で働いています。ほんとはもっと人と関われるところで働きたいのですが、どんな選択肢があるんでしょうか?
私は飛びぬけて優秀だと自分で思ったことはありません。
確かに父のいうように、最もグレードが高い評価を受けている大学で学ぶことは、将来最も有望な選択かもしれません。
しかし自分に合った環境を見つけて、やりたいことをやるという選択も一つの生き方だと思っています。